海外で散骨を行う方法と費用

近年日本でも、死後に自然に還ることができる自然葬が注目されています。自然葬を行う方法は樹林墓地と呼ばれる墓地に埋葬を行う樹木葬と、海洋葬です。これらのうち、若い世代の人を中心に海洋葬が人気を集めています。海洋葬の方法は、粉砕した遺骨を沖合で海上に撒きます。

日本は海に囲まれているので、希望すれば日本沿岸のほとんどの海域で海洋葬を執り行うことが可能です。日本国内以外に海外でも散骨を行うことができます。海外で人気が高い場所は、観光地として有名なハワイやグアムです。勝新太郎・立川談志・飯島直樹・安岡力也など、多くの有名人が生前の希望でハワイ沖で散骨が行われました。

海洋葬を執り行う業者を利用すれば、ハワイ沖やグアム沖で海洋葬の手配をしてもらうことができます。海外で散骨を行う場合には施主が現場に立ち会うか、業者に委託することも可能です。例えばハワイ沖で海洋葬を執り行う場合、大型クルーザーを利用して最大6名が立ち会うプランを利用すると、ホテルから港までの移動費用・船のチャーター代・保険代・手続き書類作成・粉骨作業・花・牧師の手配などを含む費用の合計で約30万円です。ハワイでも日本国内で船をチャーターするのと同じくらいの費用で海上で散骨を行うことができます。

業者に委託する場合には、15万円程度の費用で代行してもらえます。一般的な仏式葬を執り行って先祖代々伝わるお墓に埋葬する場合には、お葬式とは別に20~30万円程度の戒名代や埋葬料、お墓の管理費などが必要になります。海上に散骨するのに必要な費用は船のチャーター料だけなので経済的です。