散骨とは亡くなった方のご遺骨を自然へ還す風習のこと

散骨とは、亡くなった方のご遺骨をお墓や納骨堂などのあらかじめ決められた場所に納めるのではなく、自然の中に撒くことによって一箇所に限定されず自然の森羅万象と一体化させるといった供養方法です。もともと人間は何も宗教の存在しない時代から生命というものを、自然から生まれ、その肉体が滅びると自ずと自然へと帰っていくものとして捉えていました。その後の歴史の中で様々な宗教観や文化、価値観年が生まれてきましたが、この散骨という考え方や風習は今でも世界中で取り入れられているのが現状です。ただし、この散骨を日本で執り行うとなると、まず事前に入念な下調べや準備が必要となります。

価値観が多様化していると言われる中でもいまだに日本では御経をあげてご焼香を行うといった仏教的な式次第が一般的だからです。まずもって重要となるのはこの散骨する場所です。自然とは言っても決して行ってはならないのは他人の私有地に許可なくお骨を撒いてしまうこと。こうなると訴訟問題にもなりかねませんので、亡くなった方の魂も浮かばれません。

これらの問題をきちんとクリアして式を執り行うには、散骨にまつわるノウハウや知識、情報をきちんと併せ持ったスタッフのいる葬儀会社を活用することが欠かせません。これらの会社ではその候補地に関するリストを有していますので、その選択の際にも有意義なアドバイスを施してくれるのはもちろん、私有地の場合にはどういった御礼をすべきなのかも教えてくれます。遺族の知識がゼロの場合にも、故人の遺志を尊重するために、しっかりとサポートしてくれるでしょう。