アメリカでは、遺体での葬儀が中心です。一般的に夕方から夜にかけて行われます。葬式は電話や新聞の死亡広告を通して公示されます。インターネットで検索することができ、友人や仕事の知り合いなどは、知らせを受けるとお悔やみの電話をします。

家族だけの密葬でない限り、できるだけ葬式には出席するのが好ましいです。アメリカでは、花を贈るのがマナーとされます。ただしユダヤ教やカトリックの葬式では、花を贈る習慣はありません。日本のように香典がありませんが、花の代わりに寄付を希望して封筒を準備することもあります。

葬儀の参列者の服装は、極端にコードを逸脱したものでなければ、特に問題はありません。喪服は遺族のみ着用します。葬儀の場では、家族にお悔やみを申し上げます。参加できなかったり、挨拶する機会がなかったりすると、後日お悔やみカードを送ります。

カトリックの葬儀であるミサは、最初に家族と故人が対面をします。棺が閉じられると黙祷や、賛美歌、聖書朗読などを行います。式は短時間で終了し、仏式のような儀式的な要素は薄いです。ミサが終わると若い男性家族が棺を霊柩車に載せます。

白バイを先頭に墓地に向かいますが、続く車は信号で途切れないように、白バイは交通整理をします。墓地ではすでに埋葬場所が掘られていて、司祭が最後のお祈りをして埋葬式が終わります。実際に埋めるところには、家族は立会いません。アメリカでは、故人を偲んで悲しむのはミサの最初だけで、後は故人を旅立ちを祝福します。