妊婦の葬式参列の可否、欠席時のマナー

葬式に参列しなければならない時はある日突然やってくるので、妊娠中に訪れてしまうこともあります。しかし、妊娠中はいろいろと気をつけなければならないことも多く、また周囲の人の目が気になるため、参列してもいいか悩むことも多いと思います。妊婦が葬式に参列しても良いか否かというと、もちろん参列してよいです。妊娠中だから故人を偲んではいけないということはありませんし、妊娠中だからということで参列を拒まれることもないでしょう。

しかし、つわりなどで体調が優れない場合は、周囲の人にたくさんの迷惑をかけてしまうこともあります。早めに帰宅したり、一言断りを入れて横にならせてもらうなど自分の身体を第一に考えましょう。遠方での参列でしたら無理に日帰りにせず、一泊して帰ってくるなどゆったりとした計画を立てることも必要です。ですが、やっぱり迷惑をかけたくないという方は、遠慮することもひとつの手ではあります。

参列することだけが故人を偲ぶ方法ではありません。関係者に相談をしながらどうするか決めるのが一番でしょう。もし、葬式を欠席する場合はきちんと弔意を示しましょう。弔意を示す方法としては、弔電を打つ、お悔やみ状やお香典を送る、またお花や花輪を出すといったことがあります。

最も丁寧なのは後日体調が良い時に直接弔問に伺うということです。この際には必ず故人宅に前もって連絡をすることがマナーです。まず、玄関先でお悔みの言葉を述べ、香典を渡し、「入ってください」と促された場合のみ、お邪魔して仏壇等に手を合わせさせていただきましょう。妊娠中だからという理由だけで葬式の参列を断る理由にはなりませんが、体調が優れない時や周囲の理解が得られない時は無理をせず欠席しましょう。

ですが、断り方の仕方ひとつで失礼に当たりませんし、弔意を伝えることができます。無理をせずに、まずは自分の身体を大切にしてくださいね。